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最近のボヤキ

 最近のボヤキ

久しぶりにぼやきます。。。まずは改正動物愛護法。
やはり思った通りペットたちのことだけが具体的に取り上げられて終わり、、という結果になりました。
犬や猫たちの境遇に関心がないわけではありませんが多くの愛護団体さんはその他の動物たちの境遇を全く忘れているようです。
ペットのウサギやモルモットの数をはるかに超える数の小動物たちが実験動物業者で繁殖・販売され、そして実験施設でペットでは絶対にされないようなハンドリングをされているのです。
鶏冠が折れて、羽が抜けて、くちばしを切られて。。。こんな状態で鶏たちは必死に卵を産んでいます。
養鶏場には少なくても数千羽、多ければ何万羽もの鶏が詰め込まれています。
動物園では行ったり来たりと常同行動を繰り返すクマたちや自然の生息域の何千分の一の囲いに閉じ込められている動物たちがいます。
そして問題視されているペット業界の中でも犬や猫以外の野生種が悲惨な状況下に置かれています。
足に鎖を付けられたフクロウをショップでだれでも見たことがあるでしょう。
さらには今休校になっている小学校で飼育されているウサギたちは大丈夫か、これもとても気になることです。
このように沢山の動物たちが人間社会に置かれており、彼らは決して理想的な生活をさせてもらっているわけではありません。
犬や猫の飼育に関する数値規制を求める愛護団体はいわば「動物種差別」をしているのではないでしょうか?
数値規制、飼育基準等を求めるのであれば全ての動物の占有者に等しく当てはめてほしいという陳情が必要であると思うのです。
百歩譲って犬や猫だけというのであればペット業界のみならず、補助犬育成施設、動物実験施設、警察犬を含む各訓練所、動物系の専門学校、獣医学部、展示・触れ合い施設等々犬や猫を飼育している全ての施設に規制をかけるべきです。
日本の動物の愛護と管理に関する法律は動物福祉の基本法になっていません。
また動物の福祉をあえてアニマル・ウェルフェアというカタカナ語にする人々が沢山いることにも憤りをおぼえます。
何故カタカナ?色々と理由があるようですが一つは「福祉は人間に当てはめる言葉であり動物にはそぐわない」という”専門家“たちの意見なのです(専門家ね、へ~。。。)。
もう一つは何とかお茶を濁したいというお役所の考えです。
福祉というとやたら強い言葉になり、動物の幸せ、なんてことにつながったら畜産の現場などはもうた~いへん。。。。。と考えているお役所も少なからずあるはずです。
人間と動物の幸せとは”全く“異なるものであるという点を強調するためにアニマル・ウェルフェアなどというカタカナ語を用いているのでしょう。
しかし今や世界的にもワン・ヘルス、ワン・ウェルフェアという言葉が受け入れられている中ごちゃごちゃ言わずに人と動物の健康と福祉はつながっていることを認めるべきでしょう。
アニマル・ウェルフェアを使うのであればワン・ウェルフェアといった時には人間の居場所がない、ということにもなりますよ!
じゃあ何かい、日本ではアニマル・ウェルフェアとヒューマン・フクシーと言うのかい?それならそうしましょ。。。私はそれくらいの議論を吹っ掛けられたら逆に喜んじゃいますよ。
しかし冗談は抜きにして本当に今は世界的にも動物福祉を真剣に考えなければならないという気付きを皆が持つ必要があるのです。
野生動物から来たコロナ君で世界中の人間が大変なことになっているわけです。
それも人間がわざわざ食うために持ち込んだ野生動物が持ってきたお土産です。
生きたままとんでもない状態で店先に置かれ、食べ物として購入され、畜産業界ではルールがある屠畜方法もおそらく守られていないような方法で殺され、、、しっぺ返し、と言われても仕方がないですよね。
でも過密生産を行っている畜産の現場で使用されている抗生物質問題もいずれは大きな悲劇を人間界にもたらすことになりますよ。
医療以外の分野で沢山使用されれば耐性菌がどんどん出て、人間が必要とする抗生物質がいざという時に聞かなくなってしまうのです。
本当に自分も人間ですが、私たちってバカですねー。
突然ですが、ガソリンが余っているんだって?いいじゃないですか、大気汚染が進まないのは大いにウェルカムです(あっ、カタカナ使っちまった。。)。
確かに仕事がなくなって困っている人たちは本当に大変な思いをなさっておられると思います。
でも単純につまらない、自粛でイラつく、子どもが家にいて大変、毎日食事の支度がしんどい、友達に会えない、遊べない等々と文句を言っている輩には気づいてほしい、自分たちがいかに恵まれているか。
発展途上国では手を洗えといっても水道設備がないところの方が多いんですよ!密を避けろと言われてもバラックのようなスラムの家に家族10人が生活をしている人も沢山います。
免疫をあげましょうと言われても子どもたちが皆慢性の栄養失調の地域ではどうすることもできないのです。
スタバが閉まっていて不便、寂しいと言っているそこのあなた、、、、反省してください(ハーイ、私も反省します!)。
一体何の話をしていたか忘れてしまいそう。。「話を元に戻そう」(漫才師のまねではありません)。
人間は自分が動物や自然と一体であることを忘れてしまっている今日この頃、今回のパンデミックで少し自らの在り方を考え直すべきでしょう。
愛護法に話を戻すと、特に野生動物をむやみに生活の中に持ち込むことをやめさせるようにする何かが必要でしょう。
また身近な動物を商業目的で大量に飼育している占有者たちは動物の健康を守ることは人間社会全体の健康を守ることにつながる重要事項であるという認識を持ち衛生管理や適正飼養に心血を注ぐべきです。
臭い動物舎、体調不良につながるストレスがかかるような飼育環境、汚物の放置、不適切なハンドリングや接触、獣医療の欠如、個体の免疫を下げるような質の悪い食事や運動不足。。。列挙していけばきりがないほど「やってはいけない事」があるのです。
これらを本気で法律に入れ本気で守らせるということができたら人も動物も幸せになれるのではないでしょうか。
とにかく人間は動物に関する知識があまりにも希薄です。
どのように自分と繋がっているかをもっと意識するべきなのです。
人間の健康と福祉がいかに動物のそれと繋がっているかは私が娘と設立した(一社)アニマル・リテラシー総研の永遠のテーマです。
ワン・ウェルフェアを如実に物語っている暴力の連鎖に関するテキストや動物と入所が可能な高齢者施設の在り方の資料等々「つながり」に関わるあらゆる資料をせっせと作成しています。
来月には多頭飼育崩壊に関する解説書を出す予定です。
米国の専門家に執筆を依頼し、翻訳して出版します(電子ファイルとして)。
何やら宣伝めいてきましたが、この総研の情報普及事業は私のライフワークとしてできる限り続けていきたいと考えております。
ぜひ皆様により多くの有益な情報をお届けし、そこから我が国におけるワン・ウェルフェアの認知度の上昇を図りたいと願っています。
すでにご存じの方もおられると思いますがぜひ一度総研のサイトを覗いてください。
面白い無料記事も沢山出しています!

(やっぱり宣伝だ。。。。”ため息“)


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お知らせ

9月13日開催 「人と動物の共同生活の整備について考える~ペットとの生活、補助犬の受け入れ~」 https://www.alri.jp/?mode=f156 「 犬の視点から見た動物愛護法~今までの歩みとこれから必要なもの~」 https://www.cgcjp.net/kankeigaku/0913 申込受付中です!

日経新聞の記事

日経新聞の記事 2024年7月27日の日経朝刊の「医療・介護・健康」という紙面で動物介在療法などに関する大きな記事が掲載されていた。 そのタイトルが【「アニマルセラピー」に光明】であったがここですでに用語の間違いを指摘しなければならない。 アニマルセラピーという言葉はメディアなどがしばしば用いている言葉であるがこれは極めて不正確な表現である。 すでに国際学会などで取り上げられて30年以上になるが正確な表記はアニマル・アシステッド・セラピーとアニマル・アシステッド・アクティビティである。 前者の日本語訳は動物介在療法、そして後者が動物介在活動と訳されておりすでに何年もの間我が国においてもこの言葉が用いられている。 アニマルセラピーとはその両者をごちゃまぜにしたいわゆる一般社会、ひいてはメディアなどが「乱用」してきた表現である。 その意味は「動物は人を癒してくれる、気持ちを穏やかにさせてくれる、安心感を与えてくれる」等々非常にファジーなものとしてとらえられているのである。 日経の記事に話を戻すと「セラピー犬とファシリティドッグの違い」という表まで記載されているがこれもまた不正確極まりない。 参加させる犬がどのような名称で呼ばれていてもその犬がハンドラー(犬を連れていく人間)と現場においてどのようなことをするかによってそれが医療の一環、治療、であったりレクリエーション、すなわち「慰問」的なものであったりするのである。 日経の表によると「セラピー犬」は教育やレクリエーションを行う犬であり、ファシリティドッグは治療に参加する犬である、となっているがこれは明らかな間違いである。 さらに表によると活動場所もセラピー犬は高齢者施設などでファシリティドッグは医療機関となっている。 さらには「付き添い」と表記されているハンドラーは、セラピー犬はボランティアでありファシリティドッグは看護師などと書いてある。犬の育成に関しては、セラピー犬は「家庭でのしつけ」そしてファシリティドッグは「専門的な訓練」となっているのである。 どれも現場を知らない者たちの勘違いとしか言いようがない。そもそも動物介在療法と動物介在活動は犬の種類で分けるのではなく現場でどのようなことをするかによって分けられているのである。 動物介在療法とは特定の患者(訪問対象者)の治療の一環としてその患者の診断、治療目標等々が医療...

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