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ボヤキ6

ボヤキ6
しばらくぼやいてなかった。。。。ぼやきたいことは沢山あるのに。
でもついこの間本当に腹の立つことが起こりました。
滋賀県で多頭飼育崩壊、というニュースが流れたのですが、被害動物は何とウサギ様!!!ある民家にウサギが133羽も飼育されていました。
中に入ったボランティアさんたちの報告によると目がつぶれた子、耳がちぎれている子、喧嘩で傷だらけになっている子。。。正に地獄絵図であったそうです。
数か月の個体を含めメスは全て妊娠中、家の中は言うまでもなく干し草や糞尿だらけ。
強いて言えば典型的な多頭飼育の現場でした。
飼い主は数匹のウサギを手に入れそこから野放し状態で繁殖をさせていたようです。
何故?わかりません。
そもそも傷だらけのウサギさんがそこら中にいる中で何故平気でいられたかがわかりません。
しかしこのようなことをやってしまう輩は意外と多く、日本全国に多頭飼育トラブルは存在します。

ここからが本題です。

何故ボランティアのみがかかわったのでしょうか?そもそもこれは愛護動物の虐待が行われている現場なのではないでしょうか?
動物の愛護と管理に関する法律で摘発し、罰則を与えることができる事件なのではないでしょうか?どう考えてもその通りであるとしか言いようがありません。
しかし、、、、地元警察も行政の愛護センターもこの事件の解決には全く手を出してはいません。
ボランティアの後方支援さえもやっていないのです。
ニュースレター「互」を読んでくださっている方々はご存じであると思いますが昨年夏に多頭飼育の現場から救出された爺さんウサギを私は関わった獣医師の要請で引き取りました。
しかしその獣医師自身は地元の警察から応援を頼まれた、と言っていました。
つまり警察が初動にかかわったということですよね。
これは本当に大きな一歩であると私はその時感じたのですが、今回は全くの逆。ボランティア曰く、取り合ってもらえなかった。
100を超えるウサギの個体を一時的に置く場所を求め行政の愛護センターに支援を求めたら、それはできないと言われた。
ちなみに処分ならしてくれるということだったようです。”溜息”
犬や猫ならもう少し大きく報道されたかもしれませんが「たかがウサギ」、大手の報道までも無視。
「泣きたい」を通り越して、「どこかに爆弾でも仕掛けたい」という気持ちになってしまいました。(おっと、言葉に気を付けないと環境省の愛護部会から外される。。。)
地元のボランティアさんからは自分が役所に怒鳴り込んでもどうにもならないし、一体どうすればよいのであろうか、と相談されました。
残念ながら私も具体的に今何をどう動かしたらすぐに結果が出るのであるかがわかりません。
でもこれだけは確かです、言い続けることが大切。
こんなに酷いことが起きた、でも動くべき人も法律も全く役に立たなかった、これを言い続けるのです。
環境省令の基準が決まりこれから施行されていくめども立ったようですが現場がそれを活用できる体制になければ絵に描いた餅になってしまいます。
さらには作成された基準は犬と猫に関するものだけです。
愛護団体が強く希望していたのはそれだけ?今回の動物はやはり「たかがウサギ」?ちなみにうちの爺さんウサギが保護された現場には沢山のフクロウもいました。
子どもたちには命は全て大切に、と教えているのに実際には法律も行政も動物種間で差別をしているのです。
確かに行政も予算や人的資源があまりにも少なく動きたくても動けない場合も多々あるでしょう。
これ自体も改善しなければならない大きな課題です。
基準を守らせろと言われてもそれをやらせる人間がいなければ本当に何もできません。
どうすればよいのか、途方に暮れてしまいますね。。。
しかしそうも言ってはいられません。
どこから手を付ければよいかを考える時が来たのです。
まずは証拠をそろえて訴える、加害者を容赦なく法でさばいてもらえるようにするための手続きを皆が学ぶことが重要なのではないでしょうか?
愛護センターに頼らなくても法律はあるのだからそれを市民も使えばよいのです。
ボランティアに手を貸してくれる行政書士や弁護士を探しとにかく訴える!!
最初は取り合ってもらえなくてもこのような動きが活発化すればするほど警察も目を背けてそ知らぬふりをすることができなくなるでしょう。
また海外では地域や国によって動物虐待者のブラックリストを作り譲渡団体間で共有しているところもあります。
そうすれば一度やっちまったやつは二度と簡単に動物を手に入れることができなくなるのです。ちなみに英語では下記のような言葉があります:
Keeping animals is a privilege, not a right
動物を飼うことはそれができる者に許される特権であり万人に与えられる権利ではない
江戸っ子的に言えば「あったりめえよっ!」。
自分に何ができるか、無力さを感じる時があると学生に言われることがあります。
でも今できることを背伸びをせずにしなさいと言っています。
動物園で常同行動を展開させている動物を見たらその意味を一緒にいる者にきちんと説明をしなさい(できれば他の見物客に聞こえるような声で。。。)、ペットショップで変な野生動物が販売されているのを発見したら「この動物大丈夫??コロナって野生動物からうつるんだよね??」とつぶやいてみなさい(できれば他の客がいるところで。。)。
このようなささやかな「テロ行為」はやがて大きな波になりますよ。。世界の政治を見てごらんなさい。。
何やら怖い話になってきましたね。
この辺でやめないとネット警察に捕まる。
でも滋賀県のウサギの多頭飼育崩壊は本当に他人ごとではありません。
官民協働を上手に推進していくにはどのようにすればよいのか真剣に考える必要性を改めて痛感しました。
両側が互いにコミュニケーション能力を高め、人の輪を確実に形成していく事が動物たちを救う最良の手段なのです。
偉そうなこと言ってごめんなさい。。。。(本当にそう思ってる?という声がきこえてきます。)

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日経新聞の記事

日経新聞の記事 2024年7月27日の日経朝刊の「医療・介護・健康」という紙面で動物介在療法などに関する大きな記事が掲載されていた。 そのタイトルが【「アニマルセラピー」に光明】であったがここですでに用語の間違いを指摘しなければならない。 アニマルセラピーという言葉はメディアなどがしばしば用いている言葉であるがこれは極めて不正確な表現である。 すでに国際学会などで取り上げられて30年以上になるが正確な表記はアニマル・アシステッド・セラピーとアニマル・アシステッド・アクティビティである。 前者の日本語訳は動物介在療法、そして後者が動物介在活動と訳されておりすでに何年もの間我が国においてもこの言葉が用いられている。 アニマルセラピーとはその両者をごちゃまぜにしたいわゆる一般社会、ひいてはメディアなどが「乱用」してきた表現である。 その意味は「動物は人を癒してくれる、気持ちを穏やかにさせてくれる、安心感を与えてくれる」等々非常にファジーなものとしてとらえられているのである。 日経の記事に話を戻すと「セラピー犬とファシリティドッグの違い」という表まで記載されているがこれもまた不正確極まりない。 参加させる犬がどのような名称で呼ばれていてもその犬がハンドラー(犬を連れていく人間)と現場においてどのようなことをするかによってそれが医療の一環、治療、であったりレクリエーション、すなわち「慰問」的なものであったりするのである。 日経の表によると「セラピー犬」は教育やレクリエーションを行う犬であり、ファシリティドッグは治療に参加する犬である、となっているがこれは明らかな間違いである。 さらに表によると活動場所もセラピー犬は高齢者施設などでファシリティドッグは医療機関となっている。 さらには「付き添い」と表記されているハンドラーは、セラピー犬はボランティアでありファシリティドッグは看護師などと書いてある。犬の育成に関しては、セラピー犬は「家庭でのしつけ」そしてファシリティドッグは「専門的な訓練」となっているのである。 どれも現場を知らない者たちの勘違いとしか言いようがない。そもそも動物介在療法と動物介在活動は犬の種類で分けるのではなく現場でどのようなことをするかによって分けられているのである。 動物介在療法とは特定の患者(訪問対象者)の治療の一環としてその患者の診断、治療目標等々が医療...

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