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9月13日開催 「人と動物の共同生活の整備について考える~ペットとの生活、補助犬の受け入れ~」 https://www.alri.jp/?mode=f156 「 犬の視点から見た動物愛護法~今までの歩みとこれから必要なもの~」 https://www.cgcjp.net/kankeigaku/0913 申込受付中です!
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ボヤキマックス

 ボヤキマックス 4月26日の夜に新潟市北区にある犬を扱う業者の施設で火災があり数百頭の犬が犠牲になってしまったことはすでに多くの人が知っていることであろう。 けが人はいなかったようであるが数百頭の犬がすべて焼け死んでしまったという悲惨な事件であった。 この事件に関しては犬が死んでしまったことは大々的に報道されたが動物関係者が疑問に思うべきことに言及する内容があまり見られなかったのは残念である。 まず一つは夜間の現場には人間が一人もいなかったという点である。 これは繁殖場のみならずペットショップや多くの展示施設、保護施設なども同じであろうが「夜勤」の必要性という概念が全く無視されているところもあるのではなかろうか。 たくさんの動物がいるところにおいては人の目がない時には何が起こるかわからないゆえの対策を講じておくべきであろう。 たくさんの命を預かっているという認識の希薄さを感じざるを得ない。 火災報知器、スプリンクラー、さらには警備会社との契約等が全くなかったのであろうか? 命を守るという概念が全くなかったのであろうか? これは動物愛護法以前の問題であるが法律を用いて動物を守るのであれば生き物を収容する施設には一定の災害対策、事故防止対策等が義務付けられてもよいような気がする。 今回は火災であったが災害大国である我が国においては極めて重要な課題であろう。 停電の際に必要な設備を動かすための対策はどうなっているのか? 空調設備による温度管理ができなくなれば死んでしまう動物種もいる。 エキゾチックなどはヒーターやランプなどが使えなければ大変なことになる。 動物たちは業者にとって「商品」であるがその商品を最適な環境に置くというきめの細かい配慮ができなければ商人としてのモラルがなさすぎると言っても決して過言ではない。 しかし今回の事件を「繁殖業者の失態」として片付けてよいものであろうか? 今回の報道でもう一つ気になったのが「ブリーダー」という言葉が用いられたことである。 ブリーダーとは自身が特定の動物種の「質」を重んじながらより理想に近づけた個体を求めて繁殖をする者たちである。 様々な犬種などを「大量生産」する者たちは英語ではパピーミル、すなわち子犬生産工場と呼ばれている。 このような者たちは「売れ筋商品」をたくさん生産することに心血を注ぐ。 また世のはやりすたれに...

日経新聞の記事

日経新聞の記事 2024年7月27日の日経朝刊の「医療・介護・健康」という紙面で動物介在療法などに関する大きな記事が掲載されていた。 そのタイトルが【「アニマルセラピー」に光明】であったがここですでに用語の間違いを指摘しなければならない。 アニマルセラピーという言葉はメディアなどがしばしば用いている言葉であるがこれは極めて不正確な表現である。 すでに国際学会などで取り上げられて30年以上になるが正確な表記はアニマル・アシステッド・セラピーとアニマル・アシステッド・アクティビティである。 前者の日本語訳は動物介在療法、そして後者が動物介在活動と訳されておりすでに何年もの間我が国においてもこの言葉が用いられている。 アニマルセラピーとはその両者をごちゃまぜにしたいわゆる一般社会、ひいてはメディアなどが「乱用」してきた表現である。 その意味は「動物は人を癒してくれる、気持ちを穏やかにさせてくれる、安心感を与えてくれる」等々非常にファジーなものとしてとらえられているのである。 日経の記事に話を戻すと「セラピー犬とファシリティドッグの違い」という表まで記載されているがこれもまた不正確極まりない。 参加させる犬がどのような名称で呼ばれていてもその犬がハンドラー(犬を連れていく人間)と現場においてどのようなことをするかによってそれが医療の一環、治療、であったりレクリエーション、すなわち「慰問」的なものであったりするのである。 日経の表によると「セラピー犬」は教育やレクリエーションを行う犬であり、ファシリティドッグは治療に参加する犬である、となっているがこれは明らかな間違いである。 さらに表によると活動場所もセラピー犬は高齢者施設などでファシリティドッグは医療機関となっている。 さらには「付き添い」と表記されているハンドラーは、セラピー犬はボランティアでありファシリティドッグは看護師などと書いてある。犬の育成に関しては、セラピー犬は「家庭でのしつけ」そしてファシリティドッグは「専門的な訓練」となっているのである。 どれも現場を知らない者たちの勘違いとしか言いようがない。そもそも動物介在療法と動物介在活動は犬の種類で分けるのではなく現場でどのようなことをするかによって分けられているのである。 動物介在療法とは特定の患者(訪問対象者)の治療の一環としてその患者の診断、治療目標等々が医療...

万博のペット問題

 万博のペット問題 大阪万博をペットの入場可にするという話が出ていますが、誰がどのような思惑でこのような策が浮上したのかは不明であります。 しかし最近のペット同伴の流れ全体に関しては常日頃から疑問を持っています。 例えば毎年開催される動物愛護週間の屋外行事ではたくさんの犬連れ参加者の姿を目にしてきました。 犬のみならず時にはフェレットや猫連れにも遭遇したことがあります。 たくさんの犬連れの中をリードに付けたフェレットを連れている人が通り抜けていくのをひやひやしながら見ていた記憶もあります。 また最近のペット博等には何とウサギ連れも登場する始末。 さらにはウサギと飼い主が参加するイベントなども横行しています。 犬や猫よりもはるかに暑さなどに敏感なウサギにとってはどう考えても虐待であるとしか言いようがありません。 西日本のあるウサギイベント主催者は数年前からイベントンの告知の際にウサギは連れてこないでくださいという表示を出しています。 「毎年イベント後に体調を崩すウサギを見てきた」という理由を述べ、飼い主さんたちにこのような対応への理解を促しています。 あっぱれですね。 本当に自分の動物家族のことを思っている者であれば当たり前の考え方でしょう。 しかし「トレンディなイベント」に自分のペットを連れて行き映える写真などを撮って喜ぶ飼い主はまだまだたくさんいます。 動物愛護週間に話を戻しますが開催時期はまだ暑さが残る9月です。 ペットたちにとって長い間屋外にいること自体過酷な環境です。 外気温を気にせず愛犬に服を着せたりしている飼い主も沢山います。 以前参加団体の方々に「獣医師」、「訓練士」等々の腕章をつけ犬連れの来訪者に注意を促して歩いてくださいとお願いをしたこともあります。 また、主宰側の関係者が犬を日陰に連れて行き水を飲ませてくださいと、短頭種の飼い主に注意したこともあります。 動物愛護週間の行事の範囲はそれほど広くなく「パトロール」をすることも可能でしょうが、万博会場では無理な話であると思います。 そして前述したように、ペットと一緒がさも良い飼い主である証と言わんばかりに、どこにでも動物を連れて歩く人々は「可」としてしまえば必ず来場してきます。 このような人々を止めるには「不可」にするしかありません。 しかし、一旦可能になるかもしれないという話がこれだけ出てし...

ボヤキマックス

ボヤキマックス 皆さんはbanger boatsという言葉を聞いたことがありますか?これはイルカの追い込み漁の際に金属音でイルカを囲み入り江に押しこめていくための音の壁を作る漁船団のことです。 金属をたたいて音を出し水中に壁を作りイルカが逃げられないようにすることによって大量の個体を捕獲することができるのです。 同じ金属音がイルカのトレーナーたちによって使用されているのをご存じですか? トレーナーの腰のあたりに携帯されている道具に目を向けてみて下さい。 金属の棒が目につくことがありますよ。 えっ??捕まえる時に使われる恐怖の音をトレーニングにも??と思ってしまいますよね。 そうなんです。 もういいかげんにイルカのショーを「楽しむ」ことをやめませんか?水族館関係者は常に「日本人はイルカが好きなんだ」という主張を繰り返してきました。 皆さん、本当にそうなんですか?野生のイルカは泳ぎ上手、潜り上手です。 100メートルくらいは常識。 なんと種類によっては600メートルほどの深さまで潜ることができるのです! イルカショーに使われるプールはその100分の1程度の水深。。。。ため息が出ませんか? このような能力を持った動物の欲求を満たすだけの環境を人間は本当に与えられるのでしょうか? 私が尊敬する今は亡きある生物学者の先生が生前話してくださった忘れられない出来事があります。 彼は以前伊豆諸島での地質調査のために崖下で潜っていたら背後に目線を感じたので振り返ってみたそうです。 そこには数メートルの距離から彼の行動をじっと観察する一頭のイルカがいました。 数日間の調査の期間中度々そのイルカが彼を「観察しに」やってきたそうです。 同じ個体に間違いないと彼は言っておられました。 そして。。。。驚くことに調査の最終日にまたそのイルカがやってきたのですが、その時には何と子ども連れであったそうです!「見てごらん、あれが人間だよ」と言われている気がした、と先生は笑いながら言っておられました。 そうだよな~。。。これが共存だよな~。。。と心底思いました。 今年の春先に我が家の庭にある桜の大木からコンコンということが聞こえました。 見上げてみるとなんと太い幹に一羽のアオゲラが止まっていました!一生懸命に巣穴作りに励んでいたのです。 それから毎日犬たちを庭に出す度に桜の木をつつく音に耳を傾け、木の下...

Aquarium law

Aquarium law 参議院議員 徳永エリ(立憲民主・社民) 徳永エリ議員HP:2020.11.10 「水族館の機能の維持及び向上に関する法律案」ついて 超党派の議員立法、「水族館の機能の維持及び向上に関する法律案」ついて、法制局から説明を受けました。また、水族館関係者の方々から現状と法案の必要性についてご要請を頂き、質疑、意見交換をさせて頂きました。漁業者の高齢化や漁獲量の減少により我が国の漁業が衰退傾向にある今、国民の食料資源である水生生物を、水族館において教育的配慮のもと多種多彩に展示することで、豊かな自然環境の大切さを啓発し、日本独自の魚食文化を伝承することの重要性、また、イルカなどに対する動物愛護団体の水族館や動物園への非難、妨害活動が活発化していることからも、水族館の社会的役割を国が明示することの必要性についてご要望を頂きました。 江島潔議員 自由民主党水族館を応援する議員連盟事務局長 自由民主党水族館を応援する議員連盟(2018/7/11) 日頃よりお世話になりありがとうございます。 本日、多くの有志議員、水族館関係者、関係省庁の皆様方にご出席頂き、自由民主党水族館を応援する議員連盟(会長=二階俊博 自由民主党幹事長)設立総会が開催されました。江島潔議員は事務局長を務めることとなりました。 このような海、そして川に身近にふれあう場として、水族館が果たしている役割は大きいものがあります。我が国の水族館は、年間3000万人以上の利用者があり、国土面積当たりの数は世界一です。また世界的にも高い飼育技術を持っています。 次世代を担う子供たちが、興味を持ち、親しみを感じてくれることは、教育の観点からも嬉しいことです。また、全国各地の水族館は、地域の観光資源として多くの人を呼ぶ力を持っています。さらに、展示されているイルカや魚の多くを地元の漁業者から入手しています。 しかし、近年、反捕鯨や動物愛護の運動が、水族館でのイルカ飼育や水族館そのものが反自然的・反社会的だと批判してきています。和歌山のアドベンチャーワールドでイルカショーへの妨害があったことは、皆さんの記憶にも新しいことだと思いますが、このような宣伝活動は、近年では、パソコンやスマートフォンで簡単に社会に拡散されてしまいます。 イルカや魚の持続的な利用は、我が国の大原則です。そのためにも、水族館の活動を...

ボヤキ6

ボヤキ6 しばらくぼやいてなかった。。。。ぼやきたいことは沢山あるのに。 でもついこの間本当に腹の立つことが起こりました。 滋賀県で多頭飼育崩壊、というニュースが流れたのですが、被害動物は何とウサギ様!!!ある民家にウサギが133羽も飼育されていました。 中に入ったボランティアさんたちの報告によると目がつぶれた子、耳がちぎれている子、喧嘩で傷だらけになっている子。。。正に地獄絵図であったそうです。 数か月の個体を含めメスは全て妊娠中、家の中は言うまでもなく干し草や糞尿だらけ。 強いて言えば典型的な多頭飼育の現場でした。 飼い主は数匹のウサギを手に入れそこから野放し状態で繁殖をさせていたようです。 何故?わかりません。 そもそも傷だらけのウサギさんがそこら中にいる中で何故平気でいられたかがわかりません。 しかしこのようなことをやってしまう輩は意外と多く、日本全国に多頭飼育トラブルは存在します。 ここからが本題です。 何故ボランティアのみがかかわったのでしょうか?そもそもこれは愛護動物の虐待が行われている現場なのではないでしょうか? 動物の愛護と管理に関する法律で摘発し、罰則を与えることができる事件なのではないでしょうか?どう考えてもその通りであるとしか言いようがありません。 しかし、、、、地元警察も行政の愛護センターもこの事件の解決には全く手を出してはいません。 ボランティアの後方支援さえもやっていないのです。 ニュースレター「互」を読んでくださっている方々はご存じであると思いますが昨年夏に多頭飼育の現場から救出された爺さんウサギを私は関わった獣医師の要請で引き取りました。 しかしその獣医師自身は地元の警察から応援を頼まれた、と言っていました。 つまり警察が初動にかかわったということですよね。 これは本当に大きな一歩であると私はその時感じたのですが、今回は全くの逆。ボランティア曰く、取り合ってもらえなかった。 100を超えるウサギの個体を一時的に置く場所を求め行政の愛護センターに支援を求めたら、それはできないと言われた。 ちなみに処分ならしてくれるということだったようです。”溜息” 犬や猫ならもう少し大きく報道されたかもしれませんが「たかがウサギ」、大手の報道までも無視。 「泣きたい」を通り越して、「どこかに爆弾でも仕掛けたい」という気持ちになってしまいました。(おっ...

最近のボヤキ

 最近のボヤキ 久しぶりにぼやきます。。。まずは改正動物愛護法。 やはり思った通りペットたちのことだけが具体的に取り上げられて終わり、、という結果になりました。 犬や猫たちの境遇に関心がないわけではありませんが多くの愛護団体さんはその他の動物たちの境遇を全く忘れているようです。 ペットのウサギやモルモットの数をはるかに超える数の小動物たちが実験動物業者で繁殖・販売され、そして実験施設でペットでは絶対にされないようなハンドリングをされているのです。 鶏冠が折れて、羽が抜けて、くちばしを切られて。。。こんな状態で鶏たちは必死に卵を産んでいます。 養鶏場には少なくても数千羽、多ければ何万羽もの鶏が詰め込まれています。 動物園では行ったり来たりと常同行動を繰り返すクマたちや自然の生息域の何千分の一の囲いに閉じ込められている動物たちがいます。 そして問題視されているペット業界の中でも犬や猫以外の野生種が悲惨な状況下に置かれています。 足に鎖を付けられたフクロウをショップでだれでも見たことがあるでしょう。 さらには今休校になっている小学校で飼育されているウサギたちは大丈夫か、これもとても気になることです。 このように沢山の動物たちが人間社会に置かれており、彼らは決して理想的な生活をさせてもらっているわけではありません。 犬や猫の飼育に関する数値規制を求める愛護団体はいわば「動物種差別」をしているのではないでしょうか? 数値規制、飼育基準等を求めるのであれば全ての動物の占有者に等しく当てはめてほしいという陳情が必要であると思うのです。 百歩譲って犬や猫だけというのであればペット業界のみならず、補助犬育成施設、動物実験施設、警察犬を含む各訓練所、動物系の専門学校、獣医学部、展示・触れ合い施設等々犬や猫を飼育している全ての施設に規制をかけるべきです。 日本の動物の愛護と管理に関する法律は動物福祉の基本法になっていません。 また動物の福祉をあえてアニマル・ウェルフェアというカタカナ語にする人々が沢山いることにも憤りをおぼえます。 何故カタカナ?色々と理由があるようですが一つは「福祉は人間に当てはめる言葉であり動物にはそぐわない」という”専門家“たちの意見なのです(専門家ね、へ~。。。)。 もう一つは何とかお茶を濁したいというお役所の考えです。 福祉というとやたら強い言葉になり、...

令和元年初ボヤキ

令和元年初ボヤキ 最近我が国の動物園に関するクレームが外国人観光客から発されているようです。動物園と言っても実はこの言葉は文部科学省管轄の博物館法の中で定められている生物を展示する博物館という意味にもとらえられるのです。 同法の中では動物園、水族館、及び植物園がそのような施設であると定められています。 しかし一方で俗にいう動物園とは一般的には民衆のために様々な生き物を展示する娯楽施設、と考えられています。 動物園業界では全国には動物園は数百しかない、と言っていますが環境省の管轄する動物の愛護と管理に関する法律の下で展示業として登録をしている動物取扱業者は何と3000を上回るのです! さてさてこのギャップはどのように捉えるべきなのでしょうか? 動物園に対するクレームを日本動物園水族館協会に伝えたところで果たして事態は改善するのでしょうか? 業界の内部指導があるとしてもそれは動物を展示しているすべての施設の十分の一にしか届かないのではないでしょうか? しかし問題はそれだけではありません。 日本の動物園業界全体が国際的な動物園業界の動きに乗り切れていないという課題も実は存在するのです。 今月(令和元年8月)はスイスのジュネーブでCITES(通称ワシントン条約)の国際会議が開催されています。 この会議は3年ごとに開催され絶滅危惧種などの扱いを見直し新たな取り決めをする重要な場でもあります。 何か月か前に国連の生物多様性に関する報告書が公表され、現在動植物約100万種が絶滅の危機にさらされていることが明らかにされました。 各国の政府が十分な対応をとれていない、ということなのでしょう。 ちなみに東南アジアの絶滅危惧種であるカワウソたちの捕獲が現地では大きな問題となっていますが密猟などの犠牲になっている個体の行き先はほぼすべて日本だそうです。 言うまでもなく日本政府もあらゆる意味で十分な対応ができていないのです(情けない。。。)。 今回CITES第18回大会ではゾウに対する画期的な決議が採択されました。 野生のアフリカゾウの商取引が事実上禁止されることになり動物園やサーカスなどにアフリカゾウが捕獲され買い取られることがなくなったと言ってもよいでしょう。 参加国で賛成46、反対18、棄権19というのが票の内訳です。 ちなみに我が国は?。。。。「反対」です(情けない)。 また今回の会...

さらなるボヤキ

さらなるボヤキ 再びペンをとります、。。。ていうかキーボードをたたきます。 最近よく耳にする様々な動物系のカフェですが、なんと東京に子犬カフェができたそうです!!子犬??そう子犬、パピーです。 可愛い子犬に癒されてみませんか?。。。ってやつです。ついにここまで来たか、と感じました。 長年にわたり動物介在プログラムの実践に関わるボラティアなどの教育をしてきた中で私が発信してきた「決して妥協してはいけない」いくつかの点の一つが幼齢犬猫の活用です。 これは別に私一人が主張していることではありません。 米国のペットパートナーズや国際学会のIAHAIOなどにおいても一歳未満の犬猫は活動に参加させるべきではない、という基本が打ち出されています。 動物介在の各種プログラムをまじめに研究・実施している人々の間ではこれはもはや常識となっているのです。 理由はいたって簡単です。 幼齢動物はストレスに弱く、体調管理が難しい、という当たり前のことに加え、排泄の習慣がまだしっかりと定着していない、じゃれたりする行動を展開させる際にまだ力の加減を学習していないなどの問題があります。 つまり幼齢の犬猫は活動のストレスに反応しやすい、と同時に排泄の管理ができぬゆえに受け入れ側に対して十分な衛生管理をすることができない、さらには爪を立てたり過剰な甘噛みをしたりと、訪問対象者を傷つけてしまう可能性まである、ということなのです。 動物、人間双方の福祉を守るためには未成熟の犬猫を触れ合いなどの活動に使うことはやめるべきである、ということです。 誰にでもわかるようなことであると思いませんか? しかしここで登場したのが子犬カフェです。。。世の中って本当になんでもありなのですね。 またこのカフェで飼育される犬たちは当然すくすくと育っていくわけですから、子犬でなくなった時にはいったいどうするのでしょう? 経営者が考え出した解決策は、「大きくなったら立派なセラピー犬になります」、というものでした。 それらのセラピー犬がいったいどこに行くのかは怖くて聞けません。 セラピー犬を欲しがっている沢山の施設に請われていくのでしょうか?無償で?それともお高いお代金をいただくようにするのでしょうか?色々と勘繰りたくなりますよね。。 しかしカフェで沢山のお客様と触れ合うという体験を重ねれば立派なセラピー犬に育つという安易な考え方に...